最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする方法【実体験&完全ガイド】

先日、自分の古いデスクトップPC(第7世代i7)をどうしても延命したくて、Windows 11を入れてみました。結果から言うと――成功です。

ただし、うちのPCは最小システム要件を満たしていないデバイス。つまり公式には「サポート対象外」。でも試行錯誤すれば、実は普通に動きます。

この記事では、僕が実際にやった「最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする」3つの方法を、初心者にも分かるようにまとめます。


Windows 11 のシステム要件をざっくりおさらい

最近よく聞く「Windows 11 システム要件満たしていない どうすれば良い?」という疑問。
まず、なぜインストールが止まるのか簡単に整理しておきましょう。

要件項目 必要条件 備考
CPU 第8世代Intel / Ryzen 2000以降 第7世代でも動作可
メモリ 4GB以上 8GBあると快適
ストレージ 64GB以上 SSD推奨
TPM 2.0以上 1.2でもバイパス可能
セキュアブート 有効必須 無効でも回避可能

公式では「要件を満たさないとアップグレード不可」とされていますが、
実際は「チェックをスキップすれば通る」だけの話です。


Windows 11の要件を満たしていないとどうなる?

インストール時に「このPCではWindows 11を実行できません」と表示され、セットアップが進みません。
でも裏技を使えば問題なし。僕も最初は焦ったけど、結局3つの方法で突破できました。


方法①:レジストリを編集してアップグレード

これはMicrosoftが公式に容認している“自己責任でOK”な裏ワザ。
Windows 10のままアップグレードできるのが最大の利点です。

手順:

  1. 検索バーで「regedit」と入力してレジストリエディタを開く
  2. 以下の場所へ移動
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup
    
  3. 右クリック → 新規 → DWORD(32ビット値)を作成
    名前を「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」、値を「1」に設定
  4. Windows 11 の ISO をマウントして setup.exe を実行

メリット・デメリット

メリット デメリット
Windows 10から直接アップグレード可能 レジストリ編集ミスのリスクあり
データを保持できる システムファイル破損時はエラーの可能性

方法②:RufusでインストールUSBを作る

一番ラクで確実なやり方。
無料ツール「Rufus」を使えば、要件チェックを自動でスキップしたUSBを作れます。

手順:

  1. Rufus公式サイト から最新版をダウンロード
  2. Windows 11 の ISO ファイルを選択
  3. オプション画面で
    • 「TPMチェックを削除」
    • 「セキュアブートチェックを削除」
    • 「Microsoftアカウント要求を削除」
      にチェック
  4. USBを作成し、そのUSBから起動してインストール

メリット・デメリット

メリット デメリット
クリックだけで簡単 クリーンインストール専用(データ保持不可)
安定して動作 USB起動の設定が必要
初心者でも失敗しにくい 元の環境を残せない

僕はこれで第7世代i7マシンを完全初期化→Windows 11導入。
結果、動作サクサクで今も現役です。


方法③:Skip_TPM_Check スクリプトを使う

少しマニアックですが、GitHubで配布されているスクリプトを使えば自動で要件チェックをスキップできます。

手順:

  1. MediaCreationTool.bat (GitHub) をダウンロード
  2. ZIPを解凍 → Skip_TPM_Check_on_Dynamic_Update.cmd を右クリック → 「管理者として実行」
  3. Windows 11 の setup.exe を起動

メリット・デメリット

メリット デメリット
自動でCPU・TPMチェックをスキップ スクリプトの信頼性を自己判断で確認必要
設定いじらず済む セキュリティ警告が出る場合あり

インストール後の注意点

実際に入れてみて分かったのは、
「最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11」を入れても、
普通にWindows Updateが来るということ。

ただし、Insiderビルドや特定環境では将来ブロックされる可能性もあります。

注意すべきポイント:

  • ドライバは手動で最新化(特にGPU・LAN)
  • Windows Update後に再起動が増える傾向あり
  • セキュリティ機能(BitLockerなど)は無効化されることがある

結論:古いPCでもまだまだ戦える

最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11」をインストールした結果、
動作は安定、速度も十分。

Windows 11の要件を満たしていないとどうなる?
→ 実際は「サポート対象外」というだけで、普通に動作します。

自分のi7-7700K機は、今も最新アップデートを受け取って快適に動いてます。
正直、まだ買い替える必要ないです。


方法 難易度 特徴 おすすめ度
レジストリ編集 データ保持アップグレード可 ★★★★☆
Rufus USB作成 クリーンインストールで安定 ★★★★★
Skip_TPM_Check 自動スクリプトで初心者OK ★★★★☆

最後に

もし古いPCで迷っているなら、
焦らず、どれか1つ試してみてください。

「Windows 11 システム要件満たしていない どうすれば良い?」と悩んでいた自分が言えるのはこれだけ。
――やってみたら意外と簡単で、しかも普通に動く。

古いPCにもまだまだ未来はあります。


FAQ(よくある質問)

(1) 要件未満のPCにWindows 11を入れてもWindows Updateは来る?
→ いまのところ普通に来るケースが多いです。Insider系や将来の方針変更で制限される可能性はゼロではないので、月一回くらいは更新の状況を確認しておくと安心。

(2) アップグレード後に不具合が出たら戻せる?
→ 設定 → システム → 回復 → 前のバージョンに戻す、で一定期間はロールバック可能。Rufusのクリーンインストール前なら、必ず事前バックアップを取っておくのが安全策。

(3) セキュリティ的に大丈夫?
→ 公式の最小要件を外れている=“サポート外”という意味で、自己責任は残ります。TPMやセキュアブートをバイパスした場合は特に、BitLockerやWindows Helloなどの一部機能が制限されることもあるので、ウイルス対策と定期バックアップは必須。

(4) 体感パフォーマンスはどう?第7世代でもいける?
→ いけます。第7世代i7+SSDなら日常利用は十分サクサク。重い3DゲームやAI推論は厳しいけど、ブラウジング、Office、軽い写真編集は問題なし。古いドライバはメーカーサイトから手動で入れ直すと安定しやすい。

(5) データを残したまま上げるならどの方法が一番ラク?
→ レジストリ編集でのインプレースアップグレードが一番手早い。失敗が怖いなら、まずフルバックアップを取ってから、Skip_TPM_Checkスクリプトを併用すると成功率が上がる印象。完全に安定を取りたいなら、RufusでUSB作成→クリーンインストール+復元が堅実。

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